利休にたずねよ。
2013年 12月 16日
はじめ晩年の利休(老け役)から始まっていて、ちょっと眠くなって
しまいました。後半で高麗の女人と一緒に駆け落ちするあたりは
おもしろかったです!
利休の若いころ(与四郎と呼ばれていたころ)の若気の至りというか、
やんちゃぶりがいきいきしていて、いいなあと思いました。
千利休=地味で枯れた感じの人物というイメージでしたが、あの時代
に外国人と駆け落ちしようとしていたなんて、なかなか情熱的なひと
だったんだなあと思いました(この辺は史実じゃなくて創作なのですが)
李王朝の血を引く高麗の女人を演じた韓国の若い女優さんがきれい
でした。与四郎が囚われの身の彼女のために高麗の言葉を覚えて
「通じた!」と云って子供のように喜んだり、琉球からやってきた料理人
に高麗の料理を教えて貰って食べさせたり、漢詩(筆談)で心を通わす
場面がよかったです。高麗の言葉もほんの少し出て来て、訳が出る
前にわかったので韓国語を勉強していてよかった!と思いました(笑)
利休の茶道の師匠役で、市川團十郎さんが出演していて、温かみや
ふところの広さを感じました。大森南朋の豊臣秀吉が多重人格ぽくて
ダークな感じの秀吉でした。人たらしだったり、サルだったり、悪役
だったり、作品によっていろいろな描かれ方をされるなあと思います。