『グランド・ブタペスト・ホテル』を見る。
2014年 06月 06日
セットが凝っていてこんなラブリーなホテルに泊まってみたい!と
思いました。東欧みたいな古ぼけたホテルのロビーやパティスリー、
厨房、ひとつひとつのシーンがかわいくて、思わず映像をストップ
して細部を見たくなりました。
東ヨーロッパにある架空の国、ズブロフスカ共和国(なんだかズブ
ロッカみたいな響き…)にある由緒あるホテル、グランド・ブダペスト
ホテルを舞台に、ベルボーイ見習いの少年ゼロ(戦争によって家族を
失い難民となり、グランド・ブダペスト・ホテルへやってきて名前通り、
ゼロからホテルでの仕事をスタートする)の視点でストーリーが進行
してゆくのですが、知らない俳優さんでフレッシュでよかったです。
一応、主役はホテルコンシェルジュ(宿泊客の様々な相談や要望に
応える「よろず承り係」)のグスタヴですが、ええとわたしグスタヴは
ちょっと遠慮しておきます(プロ意識から誰にでもどこでもサービスと
愛想が良くて心配…;ホテルマンのホスピタリティ精神?!)
グスタヴが彼の上顧客(マダムD)の遺産相続に巻きこまれて事件が
起こりますが、グスタヴを追跡する探偵役のウィレム・デフォーが
フランケン・シュタインとか、ターミネーターみたいでひたすら怖いです。
(間違ってもこんな探偵に絶対追いかけられたくない)
監督が『ダージリン急行』(見逃してしまいました)の監督さんで、
お笑い要素もあり、時おりくすっと笑わせてくれます。グスタヴと
ゼロの親子のような、兄弟のような師弟愛もあり、笑ってしまう部分も
あり(ブラックなシーンもちょっとありますが…;)おもしろい映画でした。
時間がある方はエンドロールが終わるまで映画をご覧になることを
おすすめします^^