江戸時代って。
2006年 05月 20日
まだ「お江戸風流さんぽ道」(杉浦日向子著)を読んでいる。著者が江戸
びいきなので良く書かれている部分もあるかもしれませんが、江戸時代
いいな~。非常に合理的でエコロジカルで風通しが良い社会みたいだ。
江戸時代は収入に対して物価が高いので、物を買う時によく考えて買う。
着物なんかは完璧にオーダーで(これはある部分現代でもそうですが)
柄や染めなどその人だけのオリジナルの着物を店の人と相談して作る。
その辺に吊るしてある既製品を買うんじゃなくて、とても贅沢なことだ。
それから安易に代替品を買う事ができないので、物を修繕しながら
(モノを修繕する職人の雇用が発生する)大切に使うというサイクルが
自然に出来上がってゆくという。
それから江戸っ子はからっとしていて悩まない。どろどろした「情」の
世界とは無縁で、案外「真夜中の弥次さん喜多さん」の世界が近い
のかもしれないと思った。
19日は丸の内の菊亭でお昼ごはん。お店が改装して(移転かな)
きれいになったなあ。お昼なのに混んでいなくて、落着いて食事を
することができた。和食のお店は落着いてるのがいい。相変わらず
小さい弥勒菩薩像がお店の奥にいる(なぜ…)お店に入ると丸の内
という場所柄か外国人のビジネスマン4人がランチをしていた。やはり
蕎麦とか寿司、天ぷら=ジャパ~ンて感じなのだろうか。浅草とか
和風な場所に行くと必ず外国人がいる。
歩いていたら小さなギャラリーで人形を展示していた。(入場無料)
人形作家の四谷シモンさんと生徒さんの人形展のようだ。人形は
いずれもまつげが植毛してあるようなリアルな人形で、見ているうちに
だんだん人形が生きているような不思議な気分になってきます。