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写真を撮るのがすきな愛のブログです。リンクフリーです☆


by tuga369
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レディ・イン・ザ・ウォーター。

レディ・イン・ザ・ウォーター。_e0029472_94317.jpg


「レディ・イン・ザ・ウォーター」を観てきたのでレポ。以下ネタばれあり。
銀座の湿布くさい映画館で観てきました。ミネラルの帰りに寄ったので、
10分ほど遅刻。映画を観ると主人公はどこにでもいそうな平凡な中年
男性でアパートの管理人であるらしい。そのおっさんがアパートの中に
あるプールの掃除かなんかしていると、少女(水の妖精)があらわれる。
その水の妖精の格好がすごい。映画の最初から最後まで着ている服は
おっさんのワイシャツorバスタオル1枚のみ(!)水の妖精を演じている
女優さんが少年のような体型なので、いやらしい感じはしないのですが、
渡辺淳一みたいなおやじの妄想を感じる。ジャンル的には、ある日突然
平凡な僕の目の前に天使が舞い降りた~系。

現実の世界へ迷い込んだ水の妖精を水の世界へ帰すために守護者
(ガーディアン)と治癒者(ヒーラー)と職人(ギルド)と暗号解読者(?)と
呼ばれるひとが必要で、アパートの住人の中にそういう要素を持った人が
いないか探す(主人公はアパートの管理人なので、住人の部屋をまわる
のに不自然さがない)
水の妖精を救う要素を持った人々を見つけ出し、水の世界へ帰す儀式
をするのですが、犬のような姿をした得体の知れない怪物の妨害なども
あり、(そういえば前作のヴィレッジにも”語ってはならぬ者”という怪物が
出てきた。怪物=人間のこころの中のダークな部分ではないかと思う)
儀式は失敗し、水の妖精は怪物の攻撃による致命傷を負う。その事に
よって人々は主人公に猜疑心や不信感をつのらせる(主人公ピンチ!)
そうこうするうちにも、どんどん妖精の状態は悪くなってゆく。治癒者の
女性が水の妖精の傷を治癒しようとするが、治らない。その状況に耐え
かねた主人公が自分のせいできみを救うことが出来なくてすまない、と
言って妖精を抱きかかえ、涙を流すと妖精の傷はみるみるうちに癒えてゆく。

はじめ主人公は、妖精にとって”守護者”という設定だったのですが、
過去に深い心の傷を受けた主人公が実は真の治癒者(ヒーラー)で
あるという事が判明する。深い心の痛みを知る者こそが、他人の傷を
癒すことができる、みたいな心理学ぽい感じです(そういう映画だった
のか?)映画は治癒者である主人公の力によって妖精の傷は治り、
住人たちの協力により無事に儀式を終え、水の世界へ帰ってゆくという
ラストになっている。現代の話なので、歴史モノ映画のような華麗な
舞台や衣装は出てきませんが、ファンタジーとして観れば楽しめると
思います。主人公のクリーブランド(断崖絶壁という意味の名前。人生
崖っぷちという意味か)役の俳優さんはけっこうがんばっていたと思う。

作品のテーマが水の妖精なせいか、映画を観に行った日はしとしとと
雨が降っていました。写真は水つながりで、フランス人のおじさんから
買ったカンボジア産ブルージルコン。
by tuga369 | 2006-10-08 00:00 | 映画(영화)・ドラマ