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by tuga369
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映画 霜花店(サンファジョム)の感想。

2009年1月に韓国で見た映画霜花店(サンファジョm)の感想です。
前評判ですごいと聞いていましたが、いろいろとすごい映画でした。



元の国(中国)から王妃を迎えた高麗王は婚儀を終えたあと、世継ぎを得る
ために何日か王妃と一緒に過ごすのですが、まったく何もしない王に王妃が
「いいかげんにしてください!いつまでこんなふざけた事をなさるおつもり
ですか?」というと「自分は女性がだめなのだ」みたいな事を云って王妃に
キスだけして寝室から去って行き、自分のかわりに信頼している護衛武士の
ホンニム(護衛武士団の長官で王のお気に入り)に王妃の相手をするように
命じます。王の命令にはじめはとまどうホンニムでしたが、王に逆らうわけ
にもゆかず、命令に従ううちに王妃もホンニムもお互いに相手をほんとうに
愛するようになってしまいます。王はふたりの関係を知りながら気にしない
ふりをしますが、次第に嫉妬心を表すようになる…というのが映画の前半の
ストーリーでした。

王の嫉妬を表す場面として、名馬を手に入れた王がホンニムと一緒に遠乗り
(現代的にいうとドライブでしょうか)に行こうとするのですが、宮廷に
ホンニムの姿はなく、王妃と密会してきたホンニムが早朝、自分の部屋に
帰ってくると、かれの寝台の上に王が無言で座っていて「いままでどこに
行っていたのだ?」とかれを問い詰める恐ろしいシーンがありました(笑)
ホンニムは何日もかけて王に詫びるのですが(王宮の庭に一晩中座りこん
だりしてました)王はなかなか許しません。王の居室に王妃とホンニムを
呼び、何食わぬ顔で話し合うという罰ゲームのようなシーンもありました。
ネタばれなので映画のラストについてこまかく書きませんが、ホンニムは
王妃との密会を重ねるうちに王への忠誠心と王妃への愛の間で混乱し物語は
破滅へと向かってゆくというのが後半のストーリーでした。

ホンニムは子供の頃から王に仕えていて(ホンニム役の子役がイルチメに
登場した子役に似てた気が…)武芸の達人であると同時に琴を演奏したり
文武両道に優れた人物として描かれていました。王の護衛武士といっても
武芸だけではなく、詩歌や書画、音曲などの教養も身につけなくてはなら
ないので大変だなあと思いました。王様もホンニムも年は同じくらいで、
子供の頃は兄弟みたいでほほえましい感じなのですが、やはり身分が違う
ので、一線をひいている感じです。映画の中で王とホンニムは同性愛的な
関係という設定でしたが、ふたりの関係を連想させる描写はキスシーンが
一度あるのみで、全体的には王妃とホンニムの情事の場面が多かったです。
情事の場面は「美人図」よりも多いと思いました。それから時代劇なので
激しいアクションシーンが多く、刑罰(痛そうな場面)も若干ありました。

ホンニムと王妃を引き離す為に王が王妃に「懐妊しないので相手を変える」
というと、ふだんは王の前で冷静な王妃も動揺を隠しきれない様子でした。
ホンニムが王妃の相手を解雇されて、次に入社したのがホンニムに反発心を
持っているか、ホンニムのポストを虎視眈々と狙っている(?)護衛武士団
ナンバー2の青年でしたが、王妃にはホンニムしか見えないので、かれとは
何もありませんでした。

わたしがソウル劇場に映画を見に行った2009年1月24日(土)は「霜花店」
公開日の2008年12月30日から日数が経過していて、見に行った時間帯も
20時と遅かったせいか、客席は3分の1くらいしか埋まっていませんでした。
by tuga369 | 2009-02-16 00:00 | 映画(영화)・ドラマ