『ダーク・シャドウ』を見た後だったので、まず映像が明るい!!と
感じました。
『ホノカアボーイ』はハワイのホノカアという居心地の
よさそうな町に住む日系アメリカ人のコミュニティが舞台の映画です。
岡田将生君は色白さんなせいか、パステルカラーとか、透明感のある
明るい世界が似合う。ハイキ―俳優と呼びたい。
色といえば、レオのTシャツ、コイチさんのTシャツ、レインボーな
ゼリー、ラストは虹と虹がたくさん出て来る映画だなあと思いました。
初め観たとき倍賞千恵子が「想像以上に老け役だ!」と感じました。
くるくるパーマだったので一瞬、中尾ミエかと思ってしまった。
冒頭に無国籍な茶色とかグレーの瓦礫の景色が出て来て、レオの夢の
世界か、心象風景かと思いました。車に一緒に乗っていたのが不機嫌な
女の子で、はじめ蒼井優ちゃんだと気づきませんでした。(車を止めて
女の子が瓦礫の中へ行って帰って来たのはトイレだと思う。初めどこへ
行っちゃうのかな?!とちょっと怖かった)
ホノカアの映画館で働くようになったレオとホノカアに住むビーさんが
ふとした事から知り合い、レオが毎日ビーさんの家にごはんを食べに行く
(ふしぎな関係である)ようになり、孫と祖母くらい年齢の離れている
レオとビーさんの静かな交流がふしぎな感じでした。料理がビーさんの
レオに対する愛情表現だったと思うのですが、一度も一緒にテーブルを
囲むシーンがないのもふしぎでした(一緒に屋外で焚火を見ながらお茶を
飲むシーンはある)※ビーさんの名前は英語表記だとBee(蜜蜂)です。
監督がCMを撮っていた人みたいで人物はもちろんブツ撮りが魅力的。
映画に出て来る部屋(色々な布をつなぎ合わせたカーテンがいい)や、
キッチン、昔っぽい花柄のほうろう鍋や雑貨がやたらかわいくて、気が
つくとDVDを一時停止しながら写真を撮っていました。料理はもちろん、
キャベツを茹でるアメリカっぽいそっけない鍋でさえ気になってしまう。
エンディングクレジットをみるとレオの洋服を原作者の吉田玲雄さんが
スタイリングしていて(吉田玲雄さんはPorter Classic/ポータークラ
シックのチーフディレクターであり、写真家・ライターとしても活躍)
レオが映画の中で着ているのは吉田さんが着ていた私服(!)とのこと。
衣装ではビーさんの靴下がかわいいと思いました(焚火のシーンで、
ベストも靴下も水筒もオレンジだったりする)ビーさんのふだんの服は
手編みのベストにジーンズなどだいたいのスタイルが決まっていて、
新しい服をとっかえひっかえという感じではなく、ヘビロテでお気に入り
の服を着ているのがいいなと思いました。ビーさんがおめかしして新しい
ワンピースを着ていたのにレオが気づかなくて「なんで気づかない~!」
と心の中で叫んでいました。
レオが心ひかれるマライアという女子が出て来ます。はじめハワイの
女優さんかな?と思ったら、モデルの長谷川潤でした(あまりにもステレオ
タイプな怒って車に靴を投げつけるというシーンを初めて見た気がする)
コイチ(漢字で書くと小市かな?)という元気なおじいさんが出て来て、
何も知らずに虹のイラストの下に同性愛と書いてあるTシャツを着ていて、
漢字が読めないのでレオに「なんて読むの?」と聞くと「愛に壁はない」と
レオが答えていたのがおもしろかったです。(※レインボーは同性愛の
象徴)「歳を取ってるからってやっちゃいけないことなんてないんだ」
というセリフも自由な感じでいいなあと思いました。
少しだけ蒼井優、深津絵里が出演していて(TVドラマのシーンが好き)
主題歌が小泉今日子となかなかぜいたくな映画だなと思いました。
「ハワイではひとが死んだら風になる」というセリフがいいなと思いました。
エンディングクレジットを見ながら、あれ…岡田君のおしりのシーンは必要
だったのかな?と思いました(笑)