どちらともつかない膠着状態が十年も続くなんて疲れるよなあ。
思わず出家するしかないという感じだ。
作家になるために上京して住居を転々とするのですが、偶然
借りた家が「そこに住んだ人が出世する」という縁起の良い物件
だとかおもしろい。そういう家ってあるんだね。しかしあんなわけ
ありなふたりを入居させる大家さんは懐が深いというか粋だなあ。
この作家の小説は「愛死」と「源氏物語」しか読んだことが
ないのですが、「女徳」(じょとく)とか女の人の業を描いた
作品が多いみたいだ。ドラマをみながら「愛死」とか漢語的
表現が多いのは中国にいたことがあるからかなと思ったり。
出家を決意するときの「あんた男はどうする?」という問いに
「断ちます」という有名なセリフが出てきてうれしかった(笑)
あと「自分に嘘はつけない」というセリフが印象に残った。
作家ってそういう人多そうだな~。
仕事が出来る人は決断が早いというのは本当だ。結果的に
その判断が正しいにせよ誤っているにせよその場で即決する。
決断というのは物事に決定を下して決定以外の考えや要素を
全て断つということだと思うのですが、そういうのが苦手で
うだうだしているうちに時間が経過してしまうという事が多い。