紅葉の絵。
2005年 10月 24日
最寄り駅からギャラリーまで迷う人が多いと聞いていたので目印を
確認しながら慎重に歩く。行く途中交番が近距離に二箇所もあって
変だなあと思ってたらギャラリーの大家さんいわくむかしこの辺りは
近衛家のお邸で敷地の中には厩舎などもあり(す、すごい…)
その警備のために立てたものが残っているとの事。そういえば
ギャラリーがあったのは目白の閑静な住宅街の中だった。
大正時代に立てられた日本家屋という通り、小津安二郎の映画に
出てきそうな家でした。柱などもあめ色で非常に風情があります。
縁側から見える坪庭の右隅には水琴窟などもアリ。水琴窟の音を
初めて聞いたのですが非常にかすかな音で、全身を耳にして聞く。
ひしゃくですくった水を垂らすと下に落ちた水が地下に埋めてある
甕に反響して音が響くという仕組みらしいのですが、上手くいくと
きれいな金属的な音が響く。
個展最終日近くに行ったのでもう原画は売約済みだろうな~と
思っていたのですが、あったのですよ。一点だけ。
青を基調にした絵が多い中、一点だけ葡萄の紅葉と少年を描いた
オレンジ色の多く入った絵があり、とても気になった。
感じの良い絵なのになぜ予約の印やSOLDの印がついていないのか
ふしぎで、思わず個展の最終日近くまで絵が待っていてくれたのでは
ないかと思い、購入する事にした。その絵について話している時に
ペンは何を使ってるのですか?と鳩山先生に初歩的な質問をしたら、
ゼブラの丸ペンを使用しているとの事。
帰りは会場で会った鳩山ファンのEさん(声がさわやか!)と
一緒にギャラリーから駅まで話しながら歩いた。