しあわせのパン。
2012年 02月 16日
つきのカフェに色々悩みを抱えたわけありのお客さんが訪ねてくるという
「かもめ食堂」とか「食堂かたつむり」みたいな食堂系の映画で、お話は
ふつうかな…と思いました(好きな場所で好きな生活をする為にいろいろ
紆余曲折があるはずで主人公の夫婦が東京の生活を捨てて、北海道へ移住
してきた理由とか、エピソードが見たかったなあ…)いつも映画を淡々と
見るのですが、今回、不覚にも泣いてしまいました(わりとふつうの話
なのになぜ泣いてしまったのかわからない。こういう話に弱いのかなあ?)
なんとなく傷ついたり、悩みを抱えたひとびとがカフェに引き寄せられて
くるセラピー映画という気がしました(湖のほとりにたたずむカフェが
なんとなく診療所っぽく見えてくる…)料理やカフェが問題を解決すると
いうわけではなく、本人が問題に向きあうきっかけになっている感じです。
映画の中で夫役の大泉洋が「ぼくのほしいものはひとつだけですから」と
云っていて、わたしの「ひとつだけ」はなんだろう…?と一瞬思いました。
あと、カフェの近所に住む地獄耳でちょっとサイキックなガラス作家役で
余貴美子さんが出て来るのがおもしろかったです。
ロケ地が北海道なので風景がきれいで、映画の中にたまに写真みたいな
構図の映像が出てきて、はっとさせられました。
奥さん役の原田知世の服が異常にかわいらしく、リネンとかレース素材の
ナチュラルな服の重ね着、パッチワークのエプロンやら靴下や靴がかわい
くて「このスタイリスト、只者じゃないよ…」と思ったら大森さんでした。
料理もきれいにおいしそうに撮られていて、エンドロールを見るとやはり
フードスタイリストさん(知らない人でした)がついてました。
エンドロールの協賛にホクレンが出てきて(!)北海道出身なのでとても
なつかしかったです(笑)
東京から来た女子が持ってたスーツケースがピンクのユーラシアトランクで、
どこかでみたことがあるトランクだなああと思いました。
映画パンフレットに「ひとつだけ」の歌詞が載っていてうれしかったです^^