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写真を撮るのがすきな愛のブログです。リンクフリーです☆


by tuga369
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『太陽と月に背いて』

『太陽と月に背いて』を見ました。レオナルド・ディカプリオの
瑞々しい美しさに出会える映画です。TSUTAYADISCASで探しても
なかったのですが、縁あって見ることが出来ました。ありがたし。

映画は16歳の天才詩人ランボーが8編の詩を詩人ヴェルレーヌに
送って、パリに来なさいと云われ(ランボーの詩が良くなかったら
パリに来なさいなんていわれないはず)上京する場面から始まります。
どこかの線路で(田舎なので駅はない)汽車を待ってるものすごく
色の白い美少年が映り…若い頃のシャルロット・ゲンズブールかと
思ったらレオ様でした。
年齢も詩人としてのキャリアも上のヴェルレーヌと対等に渡り合って
いる媚びないランボーがかっこ良かったです。カフェでアブサンを
飲む場面が出てきてああいう風に飲むんだ!とちょっと感動しました。
(アブサンを入れたグラスの上に角砂糖を載せたストレーナーを置き、
上から水を注ぎ、薄めていました)

ランボーがヴェルレーヌの家(実際は奥さんの実家)に居候したものの、
田舎から上京したばかりでテーブルマナーも知らず、ひんしゅくを買う。
食事中にげっぷをしたり、唾を垂らしたり(ふしぎなたらし方&戻し方
だった)、料理を手づかみで食べていても、なんだかレオ様が高貴に
見えてファンじゃないのに(むしろいまのレオ様は苦手な部類に入る…)
一体これはどうしたことだ!と思いました。

パリ詩檀でのランボーの自由奔放&傍若無人ぶりが痛快で、若いなあと
思いました。映画にパリでそこそこ有名な中年詩人のヴェルレーヌとか、
ヴェルレーヌとランボーに嫉妬する奥さんも出て来るのですが、監督が
レオ様にメロメロなのか、ランボーだけが光り輝いている、そんな映画。
リオ(と呼ばせてもらおう)も天才詩人をのびやかに悠々と演じていて、
このひとって人気先行型だと思っていたけれど、演技派だったのか~と
気づき、かなり汚れ役なのですが、汚れてないのがすごいと思いました。

ランボーとヴェルレーヌは年齢も性別も超えて、お互いの才能に魅かれ
あい、2年間共に暮らすものの、(主導権はランボーにあったと思う)
ふたりの関係は破たんし、困窮したヨーロッパ放浪の末、離別します。
ランボーが自分から離れて行くことに耐えられず、ヴェルレーヌが発砲
事件を起こしてしまい(チャプターにナイフとか拳銃とか出てきた時点
であぶないと思っていた;)「この時代、同性愛は異常&違法で、監獄
行きになってしまうのか」とおどろきました。結局ヴェルレーヌだけが
2年間監獄へ行き(ランボーは未成年で被害者なので収容されなかった
のかな?)刑期を終えたヴェルレーヌが森でランボーと再会する場面で
ランボーが「僕の肉体と魂のどちらを愛してるのか?」とヴェルレーヌ
に問い、ヴェルレーヌが「肉体だ」と答えるのですが、もし「魂だ」と
答えていたらなにか、ふたりの未来が変わったのかもしれないな…と
思いました。

レオ様との出会いはTVで見たタイタニックで、当時棒読みだった
夫婦木君の吹替えでレオ様も夫婦木君も苦手になり遠ざかっていた
のですが、タイタニックで知名度が上がる前に『太陽と月に背いて』
という映画に出演しているということをなぜか知っていて、記憶の
片隅に残ってはいたものの「なんだか観に行ってはいけない映画」の
匂いを感じ見る機会がありませんでした。日本語タイトルは『太陽
と月に背いて』と背徳な匂いぷんぷんですが、原題は『TOTAL
ECLIPSE』(皆既日食)とふたりが意気投合し、共に過ごした
2年間を連想させるものでした。
by tuga369 | 2012-04-28 00:00 | 映画(영화)・ドラマ