漆継ぎその参。
2013年 06月 30日
はからずも六月中に漆作業終わりました!(まだ一部終わってない
お皿もありますが…)漆作業はこんな感じでした。
麦漆で接着+欠けを埋める
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乾かす(一週間)
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はみ出た漆をカッタ―で削る(漆が硬くてしんどい)
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耐水ペーパーがけ
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仕上げの漆を薄く塗る(無水エタノールでちょっと薄める)
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乾かす(一週間)
仕上げの漆を厚く塗って乾燥中にシワが寄ってやり直ししたり、失敗も
ありましたが、なんとか漆継ぎが出来ました。漆継ぎは地味ですが、
金粉を使わないぶん簡単。金継ぎの場合は仕上げの漆を塗ったあと、
漆が乾き切らないうちに金粉を蒔きます(銀粉を使うのもいいなあ…)
仕上げにツヤのある上朱合漆(じょうしゅあいうるし)を使いました。
チューブから出した時は透明感のある茶色の漆で、乾くと濃い色に
なります。本を読むと、うるしは漆の木が傷ついたときに出る樹液で、
木の絆創膏だと書いてありました。
初めは漆かぶれが心配でしたが、作業中に小麦粉と生漆を混ぜた麦漆
(むぎうるし)が腕についても何ともなく、わたしは特に何もアレルギーを
持っていないので、かぶれにくい体質なのかもと思いました。
まだ漆が残ってるので、うちにある古くなった木のバターナイフやお箸を
塗ってみようかな。
うるしの本を読んだり、ウルシ科のマンゴーを食べながら、うるしのこと
ばかり考えていた六月でした。