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写真を撮るのがすきな愛のブログです。リンクフリーです☆


by tuga369
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大江山花伝。

やっと木原敏江さんの大江山花伝を読んだ。収録作品の中では
「花伝ツァ」がすきだなあ。行き倒れの青年と雨にぬれた子犬系少年
(実は鬼族の末裔)が静かな村里で兄弟のように暮らすとゆうラブラブ
新婚さんいらっしゃ~いな設定(笑)兄弟で食膳をかこむシーンとか、
ちょっとしたやりとりがほのぼのとしてかわいいです。
能関係の話、「夢幻花伝」は世阿弥と足利義満の話で、舞台にいた
12歳の世阿弥を18歳の義満が見初めるというシンデレラストーリー(笑)
世阿弥の父親がこの様子を見ていて、「息子よ、あとは頼んだぞ!」という
感じで、息子を義満に差し出してしまう。権力者に逆らえないとはいえ、
すごいお父さんだ(-_-;)世阿弥こと元清が義満の寵童となりながらも、
権力者を讃える内容の能を作ったり相手に媚びないのが凛々しい。
義満の庇護を受けて世阿弥の能が花開いた感じがありますが、その実、
元清が義満に支配されているようで、支配されていない所に魅力を感じる。

「夢幻花伝」で義満が元清を見初めるのが「自然居士」(じねんこじ)という
舞台で、偶然にも初めて観た能が「自然居士」なので驚いた。
この曲(演目)は人買いの話で、少女(子役)が縄につながれて売られる
シーンがあり、少女役は能面をつけないので、子役の素顔を見ることが
出来ます。「夢幻花伝」で一番おもしろかったのが、義満の奥方(身分の
高いしとやかな美人)が元清と義満の関係を嫉妬するシーンで、自分より
身分の低い芸人で、しかも美少年とはいえ男に旦那をとられたらそりゃ
内心おもしろくないよな~と思う。美童に対抗するには冷たさを感じさせる
くらいの美人じゃないとだめなのですね。
それにしても登場するキャラの目がすべてキラキラで、ひさしぶりに
少女まんがを読んだなあ…という感じ(笑)
by tuga369 | 2006-04-27 00:00 | まんが(만화)