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by tuga369
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続「甘えの構造」

続「甘えの構造」_e0029472_22412151.jpg


続「甘えの構造」がだんだんおもしろくなってきた。自己愛とか
母子関係とか処天に関係ありそうなキーワードがちらほらと
登場するようになった。著者は純粋な甘え=お互いの信頼関係
が根底にあるもの。反対に病的な甘えは一方的な、自己愛的な
甘えであると書いています。甘えの文例に太宰治や志賀直哉
などの小説を引用しているのですが、文豪は幼少期に実母が
亡くなっているとか、父親と不和であるとか、親子関係において
不遇な人が多いと思う。幼少期にだれかに「甘えたくても甘えられ
なかった人」は大人になっても過去に甘えた記憶がないので、
素直に他人に甘えたり、そもそも「甘えるとはどういうことなのか」
わからず、「甘える」という概念がないらしい。(廐戸のようだ…)
現代において「甘える」というのは良くない事とされているけど、
(過度の依存や甘えは問題としても)相手を信頼しているからこそ
甘えられると思う。その反面、「甘えない」=「自主独立」というと
聞こえが良いが、だれにも頼らず、だれも信用しないというのは
非常に孤独で、寂しい世界ではないかと思う。
by tuga369 | 2006-06-16 23:50 | 本(책)