分とく山。
2007年 08月 17日
「分とく山」(わけとくやま)というお店で会席を食べました。
先付け:玉蜀黍(とうもろこし)豆腐
ひとくちサイズのお豆腐(寄せもの)なのですが、とうもろこしの風味がして
おいしかったです。豆腐のうえに雲丹と山葵(わさび)が載ってます。
凌ぎ(しのぎ):穴子飯蒸し
もち米のうえに焼いた穴子が載っています。凌ぎ=空腹をしのぐものなのか
これもひと口サイズです。穴子が香ばしい。食器がかわいくて、おなじのが
ほしいと思ってしまいました。
椀:焼き鮎
河童麺(緑色の麵)にじゅんさい、青柚が入っていて、鮎が泳ぐ川をイメージ
しているようです。
造り:鰆 鰤 生湯葉
鰆(さわら)は完全に生ではなくて、皮のほうを少しあぶってあります。鰤(ぶり)は
みっちりした食感。 生湯葉は作りたてという感じで、とてもやわらかかったです。
それから刺身醤油の香りがとても良いのにおどろきました。どんな醤油を使って
いるんだろう?つま物に花のついた小さいきゅうりがついていてかわいかったです。
金網のうえにお刺身をのせ、まわりにちらっとかちわり氷をふってあり涼しげです。
進肴:冷し鮑磯焼
焼き鮑(あわび)のうえに青のりをふりかけてあります。鮑とやわらかくだしで煮た
茄子を鮑の肝が入った白和えのようなものであえてありました。
組肴:蛸柔煮 鰻印籠煮 枝豆豆腐 皮鯨味噌漬 無花果海老蓼味噌掛
この中では無花果海老蓼味噌掛(いちぢく えび たでみそがけ)のいちぢくが妙に
おいしかったです(いちぢくを出汁で煮てあるのかな?)
鉢肴:加茂茄子(かもなす)すっぽん
すっぽんはあまり入ってなくて、(苦手なひとがいるからでしょうね)だし汁とすっぽん
スープ(?)の中にそうめんが入っていました。薬味は生姜と青葱。茄子の葉っぱが
添えてあるのが良いですね。
強肴(しいざかな):和牛包み焼き
焦げ目のついた和紙をひらくと中に和牛ステーキが3~4枚入っていました。
会席なので量は少ないのですが、やわらかい良い肉を使っている感じでした。
塩とたれがありましたが、塩で食べたほうがおいしい。
食事:温寿司(ぬくずし)
ぬくずし=「あたたかい寿司」だそうです。はじめ献立表をみたとき、「ぬくずし」って
読めませんでした(-_-;)ミニせいろで蒸してあるのかなと思ったら、食器がせいろの
形をした陶器でおどろきました。京都系のお料理屋さんなので、器も凝っている…。
甘味:胡麻豆腐
あらく擂(す)った白胡麻が入っているあっさりしたゼリーっぽい食感のデザート。
うえに果物が飾ってあり、薄蜜(甘さひかえめのシロップ)がかかっていました。
果物は西瓜、キウイ、種なしのぶどうでした。
会席は一品あたりの量は少ないのですが、いろいろ食べているうちにかなりお腹が
いっぱいになります。色々食べた中で一番すきなのは最初に出てきたとうもろこしの
お豆腐(とうもろこしをうらごししてある感じで食感がよい)それから食事に行く前に
このお店についてネットの記事をチェックしていたら、「ランチがおいしくない」という
記事があってちょっと心配していたのですが、夜はおいしかったです。